信州アルプス大学

レポート

8月24日 持続可能な社会って何? SDGsを知る・学ぶことで身につく未来力!

SDGs、みなさんは聞かれたことありますか?

SDGsとは2015年の国連サミットで全員一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」です。

講師の渡辺さんは長野県のCSR検定の事務局をやられている方で、長年にわたり環境問題やエネルギー問題に関わってこられています。

SDGsも知ってる人に中では有名ですが、知らない人にとっては初見の言葉。

また知ってる人でも、企業としてどのように取り組んでいっていいのかわからないところが多いのが現状です。

本セミナーでは、SDGsの背景から始まり、世界、特にヨーロッパ諸国の動向などを踏まえ、

私たちがSDGsとどう関わっていけばいいのかを紐解いていきました。

 

日本では牛や麦などの食料を多量に外国から輸入しています。

その牛を育てる裏には、多量の穀物が必要ですし、その穀物を育てるには多量の水が必要です。日本は水資源に恵まれているとはいえ、輸入した牛の生産に必要な水の量を考えると、世界有数の水輸入国ともいえます。

また最近話題になっているプラスティックの海洋汚染も、ほんの氷山の一角で、表に現れているのは1%だけ。残りはマイクロプラスティックとして海中を漂ったり、ヘドロとなって海底にたまっているそうです。

食品ロスについても、日本では年間621万トン(金額換算で11.1兆円)が消えています。これは日本の第1次産業の年間生産額10.8兆円となんと同じではないですか!!

 

 

信じられない事実にびっくりしたのですが、だからといっていきなり今の生活をガラッと変えるなんてことは現実的ではありません。

SDGsもいきなり頑張って節約する社会にする!なんてことは一般の僕たちには厳しいものです。

 

それぞれの立場でどうSDGsと付き合っていけばいのか?渡辺さんはこうまとめました。

・世界にとって

国連が思い描く理想の世界実現のための参考リスト

・国にとって

国連からの実行要請リスト、進捗状況を図るものさし

・企業にとって

サステナブル社会の中で対応しなければならない「社会の要請であり期待」

・地域社会にとって

いろいろな地域課題に取り組むための「コミュニケーションツール、共通言語」

・市民にとって

ライフスタイルを見直すための参考リストであり、心や暮らしを豊かにするための手引書

 

ガッツリ四つに取り組むような強い決心でなくとも、未来のための参考リストや手引書と考えると、私たちにより身近なものとしてSDGsを捉えることができるのではないでしょうか?

 

 

レポート提出日:2019年08月28日(Wed)

レポーター:中村剣