信州アルプス大学

レポート

11月18日 夫婦円満セミナー

外は今にも雪が降り出しそうな寒さでしたが、広丘駅前の居酒屋「年輪堂」では薪ストーブが赤々と燃えていました。木のぬくもりが心地よいテーブルを囲んで夫婦円満のコツをお伺いしてきました。講師は関政幸先生。ご自身は結婚9年目で、毎月22日の「夫婦の日」に妻の純子さんと会議をする中で多くの事に気づき、夫婦円満のコツを編み出したとの事。
関先生からお伺いした点をまとめると以下の3つになります。

1つ目は夫婦間のどちらが優位に立つかを巡るパワーゲームをやめるにはどうしたら良いのか?
この関係性の中では夫婦は無意識に感情的、理性的、内向的、外交的の4つの指標で分けたマトリックスのいづれかに属し
被害者や、批判者などの役割を演じているとのこと。自分の夫婦関係を振り返ってみると確かに…(汗)!!
ではこのお互いに奪い合い消耗してしまう関係性ではなく、お互いの強みを活かし、弱みを補うようなチームワークが発揮できるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
それは夫婦の目標・目的の持ち方が大事であり、共同体とチームでは目標・目的の在り方に違いがあるのです。

2つ目はその目標・目的について。
ここでいきなり関先生から「あなたは何のために生きていますか?」というディープな質問が。参加者の皆さんもそれぞれ頭をひねりながら思うところを答えていました。
この何のために?は人生の目的にあたりますが、これが概ね4つの領域分けられ、夫婦間で別領域の目的を持っていることで価値観のズレが生じ、誤解や摩擦が生じるのだそうです。
この生きる目的は我欲が多い→少ないの順に幸福度が高くなるため、関先生の仰る『幸福のゲート』の先にある領域で生きていけることが理想ですが、逆に死活問題に直面するなどの
危機を経験した場合にも奇跡的に幸福に至る場合もある、と親鸞聖人の「悪人正機説」を例に教えてくださいました。

最後に、来年に結婚を控え、遠く名古屋、東京から来てくださった参加者さんへのお祝いにしてくださったのが『夫婦平等の原則』のお話。
一般的な「男女平等」や家事の分担といった内容よりも一歩踏み込んだ、エネルギーの観点からの説明に女性陣は「あ~!あるある」と納得!!
これが男性は中々直感的に理解しずらい部分であるとの事でした。

以上、関先生のお話を簡単にまとめてみましたが、『コツ』と呼ぶにはあまりにも深く示唆に富む内容で、残念ながらここには書ききれませんでした。
ご興味がおありの方は是非、先生のご著書を読まれることをお勧めします!あなたの夫婦関係が素晴らしいものに変容すること間違いなしです。

 

50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」が、2015年の国勢調査の結果、男性で23.37%、女性で14.06%にのぼり、男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ7人に1人が生涯未婚であることが最近話題になりました。「結婚離れ」が進み、3組に1組の夫婦が離婚すると言われる時代に、結婚することのメリットはあるのかと疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
しかし、関先生のお話を聞くうちに、結婚することでひとりでいた時よりも愛と自信に溢れ、社会の荒波も力を合わせて乗り越えていけるようになるという、本来の結婚のすばらしさを再認識することができました。
講座を受けながらたくさんの質問を先生からしていただいて、普段全く考えていないことを深く見つめなおした1時間半はあっという間でした。
プライベートなことも率直にシェアしてくださった参加者の皆さまも、ありがとうございました。

レポート提出日:2017年11月22日(Wed)

レポーター:久納朋子