信州アルプス大学

レポート

10月21日女性起業家物語 自然の処方箋で健康を広めたい!

独身の頃、外資系の会社で働いていた久保田さんは残業の毎日。
仕事は楽しくてやりがいがあったので、がんばって働いていました。コンビニご飯と栄養ドリンクを飲む毎日が続き、ある日倒れています。病院での診断は胃や腸の中がどろどろ下水口みたいになっていたそうです。
入院を終えて会社に戻ると、自分がいなくても全然仕事が回っていたことに愕然とします。
「今までなんだったんだろう?」
そしてお父さんの死が重なり、ここから久保田さんは身体や健康について考えるようになります。

結婚を機に会社を辞め長野に移り住んでからは、普通の主婦として生活。でも社会とのつながりが感じられずもんもんとした日々が過ぎていきます。そして社会的信頼が欲しいと思い友だちと起業します。

当初は1000万円以上の売上を目指して起業したものの、数ヶ月もたたないうちに資金繰りが回らず、協働経営者との決別。経営コンサルタントももめて大変な状況になってしまいます。
あれもこれもできると思って手を広げすぎたこと、軸がぶれていたことが原因でもありました。

そんな時期、商工会議所を通じて中小企業診断士の経営相談を受けます。
相談の中でこれまでの自分が何も考えずに起業し、そして失敗してしまったこと、経営とは何か?を学びます。
そして、地に足のついた事業を行うことを勧められ、再度事業経営計画を立て直します。

飛び込みで入ったかんてんぱぱの塚越会長との出会いも久保田さんに大きく影響しています。
「いい会社をつくりましょう」の社是で有名なかんてんぱぱ。その創業者の塚越会長を仕事をするうちに久保田さんは変わっていきます。

自分がやるべきこと、やりたいこと、奢らず謙虚に事業を考えます。

久保田さんの会社のテーマは、「食医」。
食を持って病を治す人という意味で、これは母親を意味するそうです。

信州の“母”が、身近な食材で家族の健康をサポートするのに役立つレシピを紹介し、信州の食の知恵を多くの方に広めること。久保田さんの活動は続きます。

 

Natural Recipes (ナチュラルレシピーズ) 自然の処方箋:http://www.nrecipes.com/

レポート提出日:2017年10月29日(Sun)

レポーター:中村剣