信州アルプス大学

レポート

10月6日 大池ワイン ぶどう収穫体験(醸造も見れる!)

10月6日、昨日に引き続きシャルドネの収穫を行いました。

 

まずは、醸造の小林さんから専用のハサミの使い方を習います。片方がハサミ、片方が鳥のくちばしみたいになっていて、ブドウの房を切って、病気の実と取り除いていけるようになっています。

 

ぶどうの実を切ったあとの、未熟な実や鳥が突いて傷んでいる実などを取り除く、選果はかなり細かい作業です。傷んだ実などが残っていると絞った果汁に雑味などが残るので、大変だけど重要な作業になります。

鳥が突いて穴が空いた果実

ワイン用のぶどうって食べたことのない方が多いと思いますが、これがまた甘いんです!ある程度の糖度がないとアルコール発酵しないので、実はワイン用のぶどうは甘くて食べても美味しいんですよ!

 

午前中いっぱい収穫を行い、お昼ご飯を食べたら、いよいよ醸造を見学+体験させてもらいました。

 

軽トラから収穫したぶどうを下ろして、工場へ運びます。

運んだぶどうは除梗(じょこう)といって房と実を分ける作業です。これは除梗器にぶどうを入れていくと自動で房と実が分かれてくれます。

見事に房だけが除梗器から吐き出されます。

房から分離された果実はポンプで圧搾機に送り込まれます。

 

 

この圧搾機は、中に風船のようなものが入っており機械制御で風船が膨らんで果実を搾ってくれるものです。

ただし最初は自重で、果汁がたくさんしたたり落ちてきます。なんともいえないシャルドナの香りが工場中にあふれました。

果汁は最初は自重で、そのあとは圧搾機により絞られてタンクへ運ばれます。タンクで2~3日ほど寝かして澱引きをおこなって、その後はステンレスタンクた樽に移し替えることなります。

小さなワイナリーですので、手作業が中心。人の手で作っているって感じです。完成品のワインになるまでここまで手がかかっていることに驚きをかくせません。飲むのは簡単ですが、作るのは大変です。

今回の収穫~醸造の体験をさせてもらい、よりいっそうワインが身近になりましたし、興味が増えました。

来年にはこのシャルドネで醸造したワインができるでしょうから楽しみです。

 

 

レポート提出日:2021年10月07日(Thu)

レポーター:中村剣