信州アルプス大学

レポート

7月19日 文岳堂のおやき教室

松本市高宮、自衛隊隣の『文岳堂』は、“まちの本屋さん”という言葉がぴったりな、昭和の雰囲気漂う小さな書店。この近辺も通学区になっている小学校に通っていた私にとっては、そのころからずーっと営業している本屋さんです。今でも前の道路を通るたびに、お店の様子をチラ見してしまいます。
文岳堂さん、今は書店としてより、おやきで有名。テレビ番組『秘密のケンミンショー』で紹介され、ネットのおやき店人気ランキングでも、長野市の有名店に次いで2位となり、すっかり“おやきの文岳堂”として知られるように。市内、県内はもとより、県外からもわざわざ買いに来るお客さんがいるほどです!


プス大の学食としても協賛いただいている文岳堂さんに、大人気のおやきの作り方を直接教えていただこうという今回の講座。おやき作りを体験したい4名の皆さんが参加されました。教えていただく先生は、文岳堂の藤井絹子さんと、絹子さんの姉の青木靖子さん。


ふだん店で出しているおやきの中から、一番人気のみそぶた(夏はカレー粉を加えてほんのりカレー味)、定番の野沢菜、なす、切り干し、かぼちゃの5種類を作ります。具はどれも前もって作り置きし冷凍。おかずの残りを少し濃いめに味付け直して冷凍しておけば、好きな時に作れますね~。皮の生地に使うのは、地粉、全粒粉、ベーキングパウダー、糖分としてトレハロース(砂糖でもOKだそうですが「甘くなりすぎないように少量で」とのこと)など。


ちょうどいいかたさに練った生地は、1個分ずつをちぎって丸く伸ばします。具を包んだら、お尻をキッチリ合わせないとそこから破れて汁が出てしまいます。均等に包んで最後をしっかり合わせるところで皆さん悪戦苦闘していましたが、何個か作ったらコツをつかんだようで、すぐにスムーズにできるように。先生からも「皆さん上手! このまま店に出せるんじゃない」とお褒めの言葉。


具を包んだおやきは蒸し器で14~15分程度蒸します。ここでのワンポイントは、蒸し始めか途中で、おやきの表面に霧を吹くこと。そうすると蒸し上がりがツヤツヤするんだそうです。


時間が経ってふたを開けると、鍋の中にはふんわりと丸くふくらんだおやきが! 取り出したら、ホットプレートで、表と裏を軽く焼きます。「フライパンよりホットプレートの方が均一に焼けますね」と先生。おいしそうな焼き色が付いたおやきは、どれも素晴らしい完成度! できあがりをさっそく皆さんで試食。家庭的で懐かしい、素朴な味わいが口に広がります。この素朴さが人気なんでしょうね~。予想以上の出来栄えに皆さん満足の様子でした!

レポート提出日:2018年07月22日(Sun)

レポーター:北原華子