信州アルプス大学

レポート

6月17日 自宅でできるフットケア・今から始めるあしらぶ習慣

現役看護師であり、日本トータルフットマネジメント協会の医療フットケアスペシャリスト、伊藤希和子さんを迎え、「自分でできる足のいたわり方」を学ぶ健康講座。

まず「足に関することわざや慣用句を思い浮かべてください」と伊藤さん。足を洗う、足元を見る…など、実は“足”に関する言葉はほかの体の部位よりも多いそうです。それだけ身近な存在ということでしょうか。

そして足の構造を解説。足(足首から先)の骨は、縦と横、2方向のアーチによって「立つ」ことを可能にしています。骨がアーチをつくり、筋肉がそのアーチを支えます。“足は第二の心臓”と言われますが、それは、足を動かすことで血流を促すポンプ作用と同じ働きをし、血液を心臓へと押し戻すから。最近耳にするエコノミークラス症候群の引き金が足にあるということが、なるほどよくわかりました。

次に、足の皮膚・爪のケアの注意、足のための運動の例、靴の選び方について。足は清潔にすることはもちろん、保湿を忘れずにとのこと。爪の切り方は「スクエアオフ」がベストだと知りました。また、靴は「ひもか面ファスナーでしっかり足を固定できるものを」だそうで、ひもが面倒でスポッと履ける楽な靴ばかり履いている自分を反省! これからは足のことを考えた靴選びをしようと思いました。


最後に、参加者の方の足を実際に見て触って、直接アドバイス。プロの道具でケアもしていただきました。


足は大事、とは何となくわかっていても、具体的にどうすればいいかを知る機会は少なく、伊藤さんのお話は勉強になりました。爪の切り方一つでも違ってくるなんて! 伊藤さんの“あしらぶ”健康講座は、今年度あと2回を予定しています。身近なのに知らないことが多い足を見直す機会になりますよ。

レポート提出日:2017年06月20日(Tue)

レポーター:北原華子